満足と幸福 すこやか《院長の独り言》
満足と幸福
病気と健康の境目 (12) 満足と幸福 新年明けましておめでとうございます。いつものように地球が一回転しただけなのに、元旦はなんだか違います。 地球といえば、最近のお気に入りは「グーグル・アース」というインターネットソフト。鮮明な衛星写真を使い、まるで地球を手に取る様に操作できます。地球儀を拡大していくと、ピラミッドや自由の女神やなんと我が家の屋根まで見える。画面を傾けて飛行していると、自家用飛行機で世界中を旅している気分で、良い気分転換になります。実際に世界を旅行しても数日でたどり着けないところはほとんどないでしょう。 どこにいても連絡できる携帯電話も、もはや電話ではなく携帯コンピューターです。 こんなに便利になったのに人間は幸せになったのでしょうか。一昔前はスペイン風邪のような致死的伝染病が世界中に広がるのに数ヶ月を要していましたが、現在では交通手段が発達しているため2週間もかからないと考えられています。ひたすら便利と満足を求めるアメリカ型文化は必ずしも人を幸福に出来ません。貧富の差は広がり、理解不能の犯罪が多発する。何かがおかしい。満足を得る事と幸福を得る事は違うのではないでしょうか。日本人は大切なものをどこかに忘れてしまった。 21世紀の現代よりも、江戸時代に生きた人たちの方が精神的に豊かな生活を送っていたかもしれません。病気も含めて、思い通りにならない事はたくさんありますが、まず大過無く今日を過ごせることに感謝して、日常生活の中に「小さな幸せ」を発見しましょう。いつもと違う視点から小さな幸せを積み重ねると、きっと「大きな幸せ」になりますよ。 おおはらクリニック 大原 元太 |
