生活習慣病は病気ですか すこやか《院長の独り言》
生活習慣病は病気ですか
病気と健康の境目 (2)生活習慣病は病気ですか 治らない病気は、つらいけれど受け入れて共存しましょう。 でも治る病気は、がんばって治療しましょう。 以前は、糖尿病、高血圧、高脂血症など、食べすぎ飲みすぎによる病気を成人病と呼んでいました。最近では、食事と栄養のかたよりにより、こどもにも見られるので、生活習慣病と改められました。 人間はつい最近まで、自然の野生動物のようにいつも空腹でした。そのため、飢えても生命をたもてるように、数多くの防御法を持っています。人間は飢餓には強いのです。しかし現在のように、お腹がすいたら欲しいものを欲しいだけ食べられるのは、人間が進化する過程で始めての経験、異常事態です。 だから人間は、栄養のとりすぎに対する防御方をまったく持っていません。 人間がおいしいと感じるもの、甘いもの、塩分、脂肪分は生きていくために必要な栄養素です。自然の状態では、ほしいけれども与えられないでちょうど良い状態になります。 ほしいだけ食べれば必ず栄養の取りすぎになります。 生活習慣病には自覚症状がありません。つまり危険信号も出ないのです。 学校健診、企業健診は定期的に、自治体の援助による健診はいつでも診療所などで受けられます。自分の健康は自分で管理する意識を持ちましょう。 食べたいものを好きなだけ食べることを、「飽食」または「呆食」といいます。栄養の取りすぎが病気でしょうか。あなたはこれからも「危険な食事」を続けますか。 おおはらクリニック 大原 元太 |
