凛として生きる すこやか《院長の独り言》
凛として生きる
病気と健康の境目 (18) 凛として生きる 映画好きの知人に、勧められ「かもめ食堂」という映画を見ました。優しい気持ちになり、ほんのり生きる勇気が湧いてくるような話です。主人公サチエは女一人で、なぜかフィンランドでおにぎり屋を開店します。お客は誰も来ません。 でも、美味しい物は美味しいはず。正しいことをしていればいつか必ず理解される。そう信じて背筋を伸ばし、コップを磨き続けます。 そんなお店に一人二人と変な人が集まります。少しだけ心に病を持った人たちです。 少しずつお客が増える「かもめ食堂」。正しいと思う事を行なって真直ぐに生きるサチエと知り合い、さまよっていた皆が道を見出し、笑顔を得て健やかな日々を取り戻します。 美しい自然と落ち着いたヘルシンキの街が、サチエの姿と重なります。しかしサチエは幸せな日々がずっと続くとは思っていません。人は変わっていくものだから、同じ状態が続く事はない。 ダメになったら止めちゃいます、と簡単に言ってのけます。 そうか、そんなに難しく考えることは無いんだ。いろいろ悩んで嘆いたところで、選べる道は限られている。他人に迷惑をかけず自分が納得出来る事を淡々と成して行く。そこに一本筋が通っていれば迷わない。どうも私は息を抜いて逃げることが好きなのですが、その時に道を間違ってきたのか。 まずは凛として生きる。壁にぶち当たったら立ち止まらず、別の正しいと思える道に変えればよい。そんな達人にはなかなかなれませんけど、健康の維持や病気の治療にも同じ考え方が当てはまりそうです。 おおはらクリニック 大原 元太 |
