命の洗濯 すこやか《院長の独り言》|おおはらクリニック

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福岡市南区大橋の内科・循環器内科クリニック
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命の洗濯 すこやか《院長の独り言》

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命の洗濯

病気と健康の境目 (17) 命の洗濯


テレビや新聞を見ていると、先行き不透明な事ばかりで不安な気持ちになります。日常生活もストレスを感じることばかり。気分爽快な事はなかなか無いものです。スポーツも良いけど続けるのは難しい。
高いところから絶景を見渡して、大きな声を出せば気持ち良さそうですが、近所でやると変な人と思われるかも知れません。山に登る時間も体力も無いし、とりあえずカラオケで絶叫するのが良いでしょうか。
何か、スーッとすることは無いのかな。

最近私がはまっている爽快なことは時代小説を読むこと。明るい作風ならば作家は誰でも可です。読書を始めれば瞬時に別世界に行けるのが気持ち良い。文章を読むと映像とは違うリアルな世界が頭の中に広がります。
ある時は盗賊を追い詰める「お頭」になり、ある時は訳あって裏長屋に住む腕利きの「浪人」になり、ある時は自由自在に生きる「剣客」として船宿で酒をたしなむ。まるで自分が江戸の住人になったように。
池波正太郎先生の鬼平犯科帳や剣客商売は何回読んでも新しい発見があります。どんなにがんばっても、あの様に素敵な世界の素敵な住人にはなれない。主人公が自分にはない力を発揮し、私たちが食べたこともない料理をおいしそうに食する。舞台が現代で無いので、さらに不思議な現実感を伴って空想が膨らんで行きます。

気分転換と言ってお酒も飲んでいるうちは楽しいけれど、後で後悔します。人間欲を出すとキリがありません。悪いお酒より良い小説。私の場合とりあえず時代小説です。
すぐに飛んで行けて時間もお金もかからない命の洗濯法を、その他何かご存知の方、こっそり私に教えてください。

おおはらクリニック  大原 元太

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